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クラウドクレジット (クラクレ)とは
クラウドクレジットは投資型クラウドファンディングサービスです。投資型クラウドファンディングはソーシャルレンディング(略称:ソシャレン)とも呼ばれており、お金を借りたい人とお金を貸したい人を結びつけるサービスです。
クラウドファンディング市場は欧米を中心に急激に拡大しています。
投資型クラウドファンディングサービスはいくつかありますが、その中でもクラウドクレジットの魅力は、なんといっても海外の様々な地域に投資することで高い利回りを得ることができる点です。
他のサービスとの比較はこちら。
クラウドクレジットの魅力
全ての案件に1万円から投資可能
たったの1万円から投資できるのは嬉しいですね。
これなら抵抗なく始めることができます。
豊富な海外投資先
ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アフリカといった様々な地域に投資が可能なのがクラウドクレジットです。
ペルー、リトアニア、カメルーン、キプロス、ジョージア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ラトビアといった国もあり、他のソーシャルレンディングサービスには見られないラインナップとなっています。
- ペルー小口債務者支援プロジェクト
- カメルーン中小企業支援プロジェクト
- ジョージアマイクロローン事業者ファンド
- バルト三国自動車リースファンド
といったプロジェクトがあります。
クラウドクレジットはペルー、エストニア、メキシコに子会社を持っていますし、現地の事業者とパートナーを組んでいます。
パートナー事業者には、ヨーロッパやアメリカはもちろん、南アメリカやアフリカの企業もあります。
メディア掲載
日経新聞や朝日新聞といった有力新聞や、日経ヴェリタス、Forbes JAPAN、日経マネーといった有力誌に記事が掲載されており、期待の高さが伺えます。
株主は伊藤忠商事
クラウドクレジットの資本金は3.4億円。あの大手総合商社「伊藤忠商事」から出資を受けています。
ハイスペックな社長
社長の杉山智行氏は次のようなスゴイ経歴を持っています。
- 東大法学部卒
- 大和証券SMBCで3年間、国債投資に携わる
- ロイズTSB銀行 (イギリス4大銀行の一角)で3600億円の資金の運用責任者として、国債や海外社債の投資を行う
- ロイズTSB銀行の子会社の日本代表を務める
社会貢献にもなる
日本でだぶついたマネーを、資金不足に悩む国に投資することは社会貢献になります。
新興国ではお金があれば事業者にダイレクトに投資することも可能なため、投資を通じて海外で社会貢献をしたいと考えている方にもオススメできます。
クラウドクレジットの欠点
悪い点を挙げるとすれば、Webサイトが使いづらい点です。
まず、トップページの新規口座開設が目立たないので、「どうやって口座開設をするんだろう?」と悩むかもしれませんね。
トップページ右上のこのボタン が目印です!
Webサイトのユーザビリティについては、いずれ解決することを期待しています。
今後に期待して敢えて欠点を述べましたが、このことは投資の利回りを下げるわけではありません。
サイトの使い方に慣れればいいだけのことです。
クラウドクレジットのリスク低減の仕組み
お金を貸し付けている以上、返ってこないリスクは当然あります。
特に、新興国の中小企業となれば、そのいったリスクが高いように思えますから、投資に躊躇する気持ちは理解できます。
そこで、クラウドクレジットが行っているリスク低減の仕組みについて紹介します。
為替ヘッジ
海外投資に為替リスクは付きものですが、円建てで為替ヘッジのある商品も多くあるので、この点は安心です。
為替ヘッジを行うにはコストがかかるので、為替ヘッジなしと比較すると若干金利が低い傾向にあります。
為替ヘッジのある商品には【為替ヘッジあり】と書いてあります。
円建ての商品は、通貨にJPYと書いてあります。
小口分散
あなたが投資したお金は、クラウドクレジットが多くの債務者に分散して投資してくれます。
これにより、1人の債務者が債務不履行(注1)を起こしたとしても、その人に貸し付けている額は比較的少額なので、全体としては大きな影響を受けずに済みます。
ペルー小口債務者支援プロジェクトはなんと8万もの債務者に貸し付けているそうです。
これだけ分散していれば、全員がローンを返済できないということは考えにくいでしょう。
借り手の返済能力をどれだけしっかりチェックしても、債務不履行は発生してしまうものです。
チェックにはコストがかかる上、貸し付け条件を厳しくしては見込み客を減らすことに繋がってしまいます。
貸し倒れを避けるのではなく、貸し倒れが起こることを計算に入れた施策を打つ。これがクラウドクレジットの行っているリスク回避です。
注1:貸したお金が返ってこないこと
延滞債権の買い戻し
クラウドクレジットは、融資の審査や、万が一のときの資金の回収を現地のパートナー事業者に委託しています。
(画像はクラウドクレジットの公式サイトより引用)
ここで、債務者からの返済が滞ったときに、パートナー事業者に代わりに返済してもらえる仕組みを延滞債権の買い戻しと呼んでいます。
簡単に言うと、パートナー事業者が借金の保証人になってくれているイメージです。
実物資産による裏付け
投資先企業が自動車やタイヤといった実物資産を扱っている場合に行うリスクヘッジです。
債務不履行が発生した場合に、投資先企業の資産を売却することで債務の返済に当てます。
担保のようなものと思ってください。
クラウドファンディング投資の最大のコツは分散投資
クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)は銀行預金や国債に比べてリスクが高いのは確かです。
その一方で、高い金利を得ることができる点は大きなメリットです。
リスクを低減し、高いリターンを享受するためには、複数のクラウドファンディングサービスに登録し、複数の案件に投資することでリスクを分散することです。
クラウドクレジットはクラウドファンディングの中でも特殊であり、新興国の事業に投資できます。
新興国は日本や先進国との相関が比較的小さいので、リスク分散に適していると言えます。
クラウドクレジットの他にも、以前紹介した「みんなのクレジット」にも登録して投資すると良いでしょう。
今後も高利回りは維持できるのか?
14.6%(!)なんていう高い利回りの商品も見受けられるクラウドクレジット。
今後もこの高利回りは続くのでしょうか?
一般論を申し上げると、クラウドファンディング会社の規模が大きくなればなるほど、利回りは下がっていく傾向にあります。
たとえば、大手のSBIソーシャルレンディングやmaneoという企業は比較的利回りが低いです。
ですので、利回りが高いうちに投資しておくのがいいと思っています。
良い案件はすぐに埋まってしまうので、良い案件が出てくるのを待たずに、とりあえず口座開設をして入金しておくのがコツです。
まとめ
わずか1万円から、様々な国の高利回り案件に投資できるクラウドクレジット。
資金不足の新興国に投資することで社会貢献にもなって一石二鳥。
伊藤忠商事の支援を受け、今後も規模を拡大していることが期待されます。