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決済用普通預金について
ここでは、決済用普通預金について紹介します。
普通預金は自由に使え、毎月の入出金から家計管理のキモとなるとご紹介しましたが、普通預金にも金利がつくものとつかないものがあります。
金利がつかないかわりに、銀行に万が一のことがあっても全額が保護される普通預金を決済用普通預金といいます。
なぜ全額保護されるの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
これは、預金保険法で「無利息・要求払い・決済サービスを提供できること」という3要件を満たすものについては、全額保護の対象と法律で定められているためです。
決済用普通預金は、この「無利息・要求払い・決済サービスを提供できること」という3要件を満たすものなのです。
また、もし万が一ですが、日本がデフォルトした際、預金口座が封鎖されてしまう、、、
そんなときがあれば、こちらの口座は守られる可能性もあります。
金利付き普通預金と決済用普通預金の比較
普通預金の金利は非常に小さいですが、今のところ、金利は発生します。
金利が付く普通預金と決済用預金のメリット・デメリットは次の通りです。
メリット | デメリット | |
金利付き普通預金 | 金利あり | 1,000万まで保障 |
決済用預金 | 全額保障 | 金利無し |
あなたがお金を預けている銀行にデフォルト(破たん)など、万が一のことが起きた場合、普通預金では1,000万まで保証されます。
決済用預金であれば、2,000万でも1億円でも保証されます。そのかわり、金利はつかないということです。
決済用普通預金のススメ
今の金利情勢を考える
マイナス金利の影響で、現在のメガバンクの金利は0.001%。ゆうちょ銀行の金利も0.001%です。
100万円預けて年間10円です。1000万円で100円。1億円で1,000円。普通預金ではお金は増えていかないと言っても言い過ぎではありません。
普通預金で運用することは諦めたほうがいいかもしれません。そのため親の相続財産やボーナスや転職の際の退職金などで、まとまったお金が入ってきた場合、
決済用口座に入れておくこともアリだと思います。
今の銀行の状態を考える
こちらもマイナス金利の影響で、銀行の収益力(稼ぐ力)が大幅に減少しているといわれています。
メガバンクなども日本銀行によるマイナス金利導入後、利益が2,200億円も減少しているというレポートもあります。直近の決算ベース(2015.4月-6月vs2016.4月-6月)だと30%弱利益が減少しているところもあります。
そのため、メガバンクだから安心とは言えない状況になっています。潰れるかもしれない、合併してなくなるかもしれない、というリスクもあると考えておいたほうが無難です。
決済用口座であれば、あなたが預けている銀行がつぶれても、問題ない=全額保護されているわけですから決済用口座にもメリットは大いにあります。
今の日本の状態を考える
今の日本は対外債務(海外から借入したお金などです)は少ないですが、財務省の公表資料によると、日本の借金は債務2015年度末時点で1049兆3661億円となっています。
国民一人当たり826万円らしいです。将来、キプロスなどのように、預金封鎖なども起こり得る状態です。
日本では、戦後、財産税という税金がとられました。その法律の施行前(実施前)に、預金封鎖が起こりました。
預金封鎖の対象は間違いなく、普通預金は対象となるでしょう。定期預金や株なども対象になるでしょう。
不動産もでしょうか。そのためのマイナンバーとも言われます。
決済用普通預金は、預金封鎖対策にもなるといわれており、預金封鎖の対象から外れる可能性はあります。
まとめ
普通預金にも決済用口座というものがあります。
最近の状況を考えると、預金全額保護の対象であり、預金封鎖対策にもなる可能性がある、決済用口座にお金を預けておくことも一考ではないでしょうか。]