カンボジア

確定申告の流れと書き方を画像つきで紹介~海外口座の預金と海外株式編~

確定申告を自分でできるよう、確定申告の流れ(手順)を画面付きでご紹介します。
ご自身の所得税の確定申告ができれば、納税の意識が芽生えます。
納税の意識を持つことで、税金がどこに使われているかなど、日本の経済や政治に興味を持つことにつながれば幸いです。

今回紹介する確定申告は、国際税務が絡んだものです。
普段、日本の税金について色々ご紹介していますが、本来私は、国際税務のほうが得意分野です。
英語は話せませんけど笑

今回は、下記の方を対象に確定申告の方法について説明します。

  • 海外の口座に預金をしており、海外で源泉税が発生している
  • 海外株式の取引で外国源泉税が発生している(やり方は海外口座の確定申告と同じです)

なお、日本国内の金融機関で外貨預金をしている場合は、預金利息から所得税が源泉徴収されているので、申告の必要はありません。
ここで紹介するのは、海外にある金融機関で預金をしている場合です。

では、無料でできる確定申告作成コーナーを使った確定申告書の作成方法をご紹介します。

事前準備と給料などの所得入力について

事前準備などは、こちらの記事を参考にしてください。

前提は以下の通りです。




確定申告入力の流れ

利子所得の入力

日本にある銀行口座の預金利息については、あらかじめ源泉徴収されており、分離課税なので確定申告の必要がありません。
しかし、カンボジア預金(海外にある銀行口座の預金利息)は総合課税の利子所得となりますので、利子所得を入力します。
確定申告作成コーナーにいって、収入金額・所得金額入力のところで利子所得をクリックします。
確定申告書作成コーナー48

一番目の質問は海外口座の預金以外に該当がなければ、「いいえ」と答えます。

確定申告書作成コーナー49

次の質問です。こちらも海外の預金利息のみであれば、下の画面のように答えます。
「特定口座以外での利子」を入力するをクリックします。

確定申告書作成コーナー50

カンボジア預金の利息を円換算した500ドル×為替レート110円/ドル=55,000円を入力します。

確定申告書作成コーナー51

給与所得の入力については割愛します。入力後は、下の画面のようになります。

確定申告書作成コーナー52




外国税額控除の入力

所得控除の入力をすると、下の税額控除を入力する画面になります。そこで外国税額控除の部分をクリック。

確定申告書作成コーナー44

「1 本年中に納付する外国所得税額」の欄で、カンボジア預金について下の画面のように入力します。
納付確定日と納付日は、支払日を入力すればOKです。
なお海外株式の場合は、所得の種類に「配当」「譲渡」などを記載します。

また、年2回配当があれば、例えば所得の計算期間は1.1~6.30と7.1~12.31の2回に分けて入力します。
支払時の為替レートが異なるので、年2回配当があれば2回分の合計を入力するのではなく、2回に分けて入力しましょう。
また、香港など預金の利息に源泉所得税がかからない国については、外国所得税額をゼロとして入力しましょう。

確定申告書作成コーナー45

次に、「2 国外所得の計算」で課税標準の合計を円換算で転記します。ここでは、55,000円です。

確定申告書作成コーナー46

「3 外国所得税額の繰越控除余裕額又は繰越控除限度額の計算」については前年以前に申告した場合などは記入ください。
今回は割愛します。

「外国税額控除額の計算がお済みの方」以降の部分は記載を省略して結構です。自動で入力されます。

外国税額の確定申告は以上で終了です。他に税額控除などの入力箇所がなければ「入力終了(次へ)」をクリックします。

確認する

そうすると下の画面が出てきます。利子収入と外国税額控除の欄に記載があることを確認します。確定申告書作成コーナー47

住民税や住所・氏名等入力は割愛します。
全ての事項を入力し、印刷ボタンをクリックすると、外国税額控除に関する明細書が自動で作成されます。

外国税額控除の適用を受けるためには、「外国所得税を課税されたことを証明する書類」が必要となりますので、確定申告時には忘れずに窓口に持参もしくは、添付書類台紙に貼り付けてください。



超高金利!カンボジアの定期預金で憧れの金利生活!

各国の紙幣

はじめに

貯まったお金の運用先を考えるとき、何と言っても安心なのは元本保証の銀行預金でしょう。
しかし、銀行預金には金利が低いというデメリットがあります。

日本においてはマイナス金利政策によって、メガバンクの普通預金金利が年0.001%まで低下していますし、定期預金でも0.01%程度です。
これではインフレにすら打ち勝つのは難しいです。
一方、海外に目を向ければ高金利の預金を組める銀行が多くあります。

例えば、カンボジアの銀行がそうです。
カンボジアのような新興国では高金利の預金は珍しくありませんが、現地の通貨で預金するのが普通です。
そのような現地通貨は日本円に対して信用力が低く、価値が下がっていく傾向にあります。
そのため、金利が一見高いように見えても、日本円に直してみると大して儲かっていないということが多くあるのです。

しかし、カンボジアの場合は違います。
カンボジア国内では米ドルが主に使われているため、世界一の信用を誇る米ドル建てで高金利の定期預金が組めるのです。
そのため、通貨が二束三文になってしまった、なんていうリスクを避けられます。

「海外口座を開設するなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、カンボジアは他国に比べて非居住者でも口座開設を容易に行うことができます。
今後、他のASEAN諸国に合わせて条件が厳しくなることも考えられますので、早めに開設しておくことをお勧めします。

 

カンボジアの各銀行の解説

アシレダ銀行(アクレダ銀行、ACLEDA Bank)

カンボジア国内首位の銀行。
2014年9月に、三井住友銀行が100億円強を投じてアクレダ銀行の株式12.25%を取得し、筆頭株主に。

VISAデビットカードで、日本のATMから1日あたり1000ドルまで引き出し可能。
Internationalデビットカードの年会費は10.8ドル、VIPデビットカードの年会費は100ドルです。
その他に、カンボジア国外のATMから引き出し時には、4ドル+取引金額の1%の手数料がかかります。
これとは別に為替手数料もかかると思われます。

口座開設には滞在証明が必要で、ホテルの宿泊証明書では無理です。
業者を通さないと、現地に行っても口座を開設するのは難しそうです。

ネットバンクが充実しており、大抵のことはできそうです。 ネットバンクについては英語ですがこちらを参照してください
ネットバンクを使うためには、口座開設代行サービスではダメで、カンボジアへの渡航が必須のようです。

金利は1年で5%。最低預入額は500ドルです。
金利一覧(英語)

上記のリンク先は英語ですが、 USDの列が各商品の年利になります。各商品の説明は以下の通りです。

  • Hi-Growth Fixed Deposit:満期日に元本と利息をまとめて受け取る定期預金
  • Hi-Income Fixed Deposit:利息が毎月支払われ、満期日に元本を受け取る定期預金。
  • Long Term Fixed Deposit:利息が3カ月ごとに支払われ、満期日に元本を受け取る定期預金。

口座開設代行サービス

アシレダ銀行に関しては次に挙げるように口座開設代行サービスがいくつかあるようです。
しかし、大金を預けることになりますし、何かあったときに自分の力で対処できないのは問題ですので、できればご自身で現地まで赴いて開設することをお勧めします。

現地に行かなくても郵送だけでアシレダに口座開設が可能。費用は10万円。
http://ub-travel.com/acleda/

アシレダ銀行の口座を開設する際の現地サポートが2万円。カンボジアに住所がなくてもOK。
http://novel-era.com/blog20150622/

アシレダ銀行。費用は75000円で、そのうち1万円は開設した口座に入金される。
http://h-cw.jp/acleda/

 

カナディア銀行 (Canadia Bank)

カンボジア国内2位の銀行。
カナディア銀行は、三菱東京UFJ銀行みずほ銀行と提携しています。

口座開設に滞在証明書は不要で、仮に必要だったとしても、ホテルの宿泊証明書で充分のようです。
クレジット機能がついたカードを発行できる。ただし、カードは現地で受け取る必要がありそうです。

口座を1年間利用をしない場合、手数料が10ドルかかります。対策として、毎年10ドル以上を預けなければいけません。
日本から送金することができますが、カナディア銀行での受取手数料は数十ドル程度かかります。
出金したい場合は、送金依頼書を郵送すれば、日本の口座に送金してもらうことができます。

インターネットバンキングもあります。
http://www.canadiabank.com.kh/en/personal_int_banking.aspx (英語)
ただし、カンボジアで携帯電話にPINコードを受け取る必要があるため、日本から使うのは困難です。
PINコードだけ現地の人に送ってもらうことができれば、日本からの操作が可能のようです。

金利は1年定期で4.75%、2年定期で5.50% (2016年9月現在)
http://www.canadiabank.com.kh/en/fixed_deposit_account.aspx (英語)
最低預入額は1000ドルです。

カナディア銀行は不動産開発などの事業も行っているため、アシレダ銀行に比べて事業が失敗してデフォルト(債務不履行。預けたお金が返ってこないこと)するリスクが大きいのが欠点です。

プノンペン商業銀行(PPCB)

プノンペン商業銀行は、以前は日本のSBIホールディングスが親会社でしたが、2016年2月に韓国の全北銀行コンソーシアムに譲渡されました。
カンボジア国内でのシェアは1.6%で16位。
アシレダ銀行と比較して企業自体の安定性に難がありますが、その分金利が高めです。
ジャパンデスクがあり、非居住の日本人でも口座開設が簡単にできるのが強みです。
プノンペンタワー支店のジャパンデスクには日本人が常駐しています。
アンコールワットに近い観光都市のシェムリアップ支店にはジャパンデスクは無いようです。

オンラインでは申込ができず、現地窓口での口座開設が必須条件です。
今のところネットバンキングはありません。
普通預金があれば、メールで定期預金への振替指示も可能ですが、口座開設時にそのような設定が必要です。
日本にいながら、他行へ送金したり、出金をするといったことはできません。
現地に行かなければできないことが多いので、いまいち使い勝手は良くないです。
現地に行く機会が多い人にはお勧めの銀行と言えます。

口座開設に必要な書類は、パスポート、ビザ、写真(無ければ銀行で撮影してもらえる)です。
ビザは、6ヶ月以上滞在のビザがあれば、源泉徴収税率の低い居住者用の口座を開設できます。
1年間有効なビジネスマルチビザが5000円です。
(他行の場合にも6ヶ月以上ビザがあれば居住者用口座が開設できるのかは不明です)
最低預入金額は普通預金100ドル、定期預金500ドルです。

金利は1年定期だと6%です。
途中解約はいつでも可能です。その場合、普通金利が適用されます。
金利一覧

その他、公式サイトのFAQが分かりやすいので、読んでおきましょう。

ABA銀行 (Advanced Bank of Asia)

国内10位の銀行。
ネットバンクに対応しています。
クレジット、デビット機能にも対応しています。カードは現地で受け取る必要がありそうです。

金利は一年定期で5.25%です。

 

なぜカンボジアの口座は金利が高いのか

カンボジアの各銀行について説明してきましたが、そもそもなぜカンボジアの金利はこんなに高いのでしょうか?
経済小説作家の橘玲さんが以下のように述べています。

市場が完全に効率的ならば、米ドルの定期預金金利が8%になることはあり得ない。機関投資家やヘッジファンドが低利でドル資金を調達し、それをカンボジア市場で運用すれば無限に儲かるからだ。もちろん、市場に大量にドル資金が流入すれば金利が低下するから、このような錬金術は実際には起こらない。この裁定取引は、国内と海外のドル金利が(リスクを勘案して)同じになるまで続くことになる。
 ところがカンボジア経済はまだ未成熟で、機関投資家などはリスクの高いカンボジアの金融市場に投資できない。その結果、金利の裁定が働かず、閉じた経済圏のなかで高金利のドルが流通するとというかなり特殊な事情になっているのだ。
カンボジアの通貨はリエルだが、商業融資ばかりか住宅ローンなど個人向け融資もドル建てがふつうだ。通貨としての信用力の高いドルの金利は、リエル建てより若干低く設定されている。リエル建ての貸出金利が年15%なら、ドル建ての貸出金利は年14%で、これなら年8%の金利で資金調達してもじゅうぶん元がとれるのだ。

[橘玲の世界投資見聞録]ブームの”カンボジアの高金利ドル預金”の背景

 

カンボジアはソブリンリスクが高く、大手銀行といえども格付はない。機関投資家はもちろんヘッジファンドの投資基準すら満たさず、結果としてガラパゴス化した市場でドルが流通することになる。こうして、常識を超えた高金利が維持されているのだ。

[橘玲の世界投資見聞録]年利7.75%の米ドル預金はいかが?ただし、場所はカンボジアだが

カンボジアの銀行口座のデメリット

カンボジア国の格付け

カンボジアの銀行口座は金利が高い分、デメリットもあります。
まずは国の格付けを見てみましょう。

 格付け会社 格付け
 ムーディーズ  B2(見通しは安定的)
 S&P なし
 フィッチ なし

東芝の格付けがB3なので、カンボジア国の格付けは東芝よりは良いくらいです。
国の格付けがこれなので、各銀行の格付けはさらに低いことになります。

また、カンボジアの銀行に預金保険制度はありませんので、銀行が破綻した場合も国が保障してくれることはないようです。

2013年の選挙のときには合計預入金額の10%も引き出されるということがありました。

カンボジア経済

カンボジア経済には次のようなリスクがあるようです。

  • 銀行セクターが未発達
  • 経済がドルに依存しているため、金融政策を効果的に行えない
  • タイへの経済的依存が大きい

カンボジア企業はドルを求めているので、銀行は高金利でドルを調達して企業に貸し付けています。
果たして借り入れた企業はこんな高利のローンを返済できるのでしょうか?
今はアメリカが大規模金融緩和を行っているためドルが溢れていますが、アメリカが金融引き締めに走った場合、カンボジアからもドルが流出することになります。
そのときに企業が銀行から借りたお金を返済できず、銀行の経営が傾くという可能性も考えられます。

手数料

ドルのまま取引するのでなければ、預け入れや引き出しの際には為替手数料もかかります。
旅行費用やこういった手数料を考慮した上でトータルで得かどうか判断すべきでしょう。

日本から送金する際にも手数料がかかります。ゆうちょ銀行からの送金が安く、手数料は一件につき2,500円です。

利息にかかる税金

まずはカンボジアにおいて、非居住者による定期預金は利息の14%が税金として引かれます。
6ヶ月以上のビザを取れば、税率6%に下がります。(PPCBの場合です。銀行によって異なるかもしれません。)

カンボジアで源泉徴収される分は日本で外国税額控除が適用できます。
国外所得総額が総所得金額に比べて十分少ないときには、外国税額控除額は国外所得総額にほぼ比例します。

さらに、カンボジアで源泉徴収されて残った利息は、日本で利子所得として総合課税されます。
この場合、給与以外の所得が20万以下なら確定申告が不要です。

もし、口座を夫婦共同名義で開いた場合は、貯金額に応じて所得を分けます。
例えば、夫婦の貯金150万をカンボジアの口座に入れた場合、そのお金のうち100万を夫が、50万を妻が稼いでいたとすると、利子所得も100万:50万、すなわち2:1の割合になります。

なお、カンボジアは日本との租税条約を結んでいません。

まとめ

アシレダ、カナディア、プノンペン商業銀行といったカンボジアの銀行では、金利も高く、信頼性の高いドル建てで定期預金や普通預金を組むことができます。
カンボジアに行く機会のある人は口座を開設することをお勧めします。
その際は、複数の銀行で口座を開設してリスクを分散するといいでしょう。

カンボジアまで行けない人はどうしたらいい?

…と、ここまでカンボジア投資について色々と調べたのですが、口座を開設するためには、カンボジアまで行かなくてはなりません。
渡航する手間や手数料、その他のリスクを考慮すると、将来カンボジアに移住したいといった人でないと割に合わないと思います。
そこで、投資型クラウドファンディングのクラウドクレジットに投資することにしました。
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