ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)への投資を考える上で、手数料は重要です。
その中でも、出金手数料については、各社様々です。
本記事では、各社の出金手数料を比較した上で、なるべく安く出金する方法についても紹介します。
(2017/8/6更新)
なぜ出金手数料が重要なのか
手数料は投資リターンに直結するのでシビアに見る必要があります。
配当金(分配金)が毎月出る業者が多いので、その度に出金したいと考えている方もいると思います。
しかし、仮に出金に毎月540円かかったとすると、1年で6480円にもなります。
毎月出金したいなら、手数料無料の業者を選ぶと良いでしょう。
また、資金効率を上げるためには、なるべく投資をしていない期間を減らすように、色々な業者間で資金を回転させることが有効です。
その際、出金手数料がかかるのは望ましくありません。
さらに、業者に問題があったときに素早く出金してリスクを回避する意味でも、出金手数料は安いことが好ましいです。
出金手数料の比較
クラウドクレジット
クラウドクレジットは月1回無料で、2回目以降は756円になります。
正直なところ、月に1回出金できれば十分でしょう。
オーナーズブック(Owners book)
オーナーズブックは一律324円です。分かりやすいですね。
オーナーズブックの分配金は3ヶ月に1回なので、出金を毎月することはあまりないでしょう。
トラストレンディング(Trust Lending)
トラストレンディングは、デポジット口座がありませんので、ファンドへの出資申し込みをした後に、楽天銀行に振込をするという形になっています。
そのため、利用する金融機関によっては、出資の際に振込手数料がかかります。
配当金は、登録した口座に毎月10日に振り込まれます。(無料)
ラッキーバンク(Lucky Bank)
ラッキーバンクは無料です。
maneo(マネオ)
maneo(マネオ)は三菱東京UFJ銀行 銀座支店からの振込手数料がかかります。
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三菱東京UFJ銀行 |
他行宛 |
銀座支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
54円 |
108円 |
324円 |
3万円以上 |
162円 |
216円 |
432円 |
ただし、GMOクリック証券からもmaneoのファンドの一部に投資できます。その場合、入金、出金ともに無料です。
(GMOクリック証券とmaneoは提携しています。)

クラウドバンク(Crowd Bank)
クラウドバンクは、出金手数料無料です。ただし、出金可能額は原則1000円以上となります。
SBIソーシャルレンディング(SBI SL)
SBIソーシャルレンディングは無料です。
みんなのクレジット
みんなのクレジットは三井住友銀行 東京第一支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
東京第一支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
LCレンディング(LC LENDING)
LCレンディングは、三井住友銀行 東大和支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
東大和支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
グリーンインフラレンディング(Green Infra Lending)
グリーンインフラレンディングはみずほ銀行 小舟町支店からの振込手数料がかかります。
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みずほ銀行 |
他行宛 |
小舟町支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
無料 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
無料 |
432円 |
756円 |
GAIA FUNDING(ガイアファンディング)
ガイアファンディングは三井住友銀行 深川支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
深川支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
スマートエクイティ(SMART EQUITY)
スマートエクイティはデポジット口座がありません。
ファンド(商品)申し込み後に指定金融機関に振り込み入金をするという形です。
そのため、出金という概念がありません。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)
TATERU FUNDINGについては、スマートエクイティと同様、デポジット口座がありません。
そのため、出金という概念がありません。
クラウドリース(Crowd Lease)
クラウドリースは三井住友銀行 新橋支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
新橋支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
スマートレンド(Smart Lend)
スマートレンドは三井住友銀行 錦糸町支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
錦糸町支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
アメリカンファンディング(AMERICAN FUNDING)
アメリカンファンディングは三井住友銀行 新橋支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
新橋支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
さくらソーシャルレンディング
さくらソーシャルレンディングは三井住友銀行 新橋支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
新橋支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
キャッシュフローファイナンス
キャッシュフローファイナンスは三井住友銀行 東京中央支店からの振込手数料がかかります。
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三井住友銀行 |
他行宛 |
東京中央支店宛 |
他支店宛 |
3万円未満 |
108円 |
216円 |
540円 |
3万円以上 |
216円 |
432円 |
756円 |
クラウドリアルティ(Crowd Realty)
クラウドリアルティはデポジット口座がありません。
分配金は直接銀行口座に振り込まれ、その際の振込手数料は無料です。(クラウドリアルティが負担)
レンデックス(LENDEX)
レンデックスからの出金手数料は無料です。
出金手数料を減らす裏技
上に書いた出金手数料を眺めていると、メガバンク3行(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)へ出金すれば比較的安く済むことが分かります。
ということは、これらの銀行に口座を開けばいいのですが、銀行口座をたくさん持っていると資金が分散してしまい、管理が複雑になるというデメリットがあります。
振り込みを行うことで、複数の口座に分散した資金を1つの口座にまとめようと思っても、メガバンクからの振込手数料は比較的高額です。
- 三菱東京UFJ銀行
他行あてだと振込手数料が324円かかります。
振込手数料を無料にするには、お金を500万円借りるか、預金残高が500万円ある必要があります。
三菱東京UFJ銀行 優遇判定条件
- 三井住友銀行
432円かかります。
- みずほ銀行
432円かかります。
口座残高50万円で月1回無料。資産運用商品を持っていれば月4回無料のようです。
みずほ銀行 他行あての振込手数料
そこで、メガバンクから手数料無料で振り込みを行う方法を紹介します。
まず、SBI証券の口座を開設しましょう。この時、SBI証券の振込先指定金融機関口座に、資金をまとめたい口座(あなたがよく使用する口座)を指定しましょう。
次に、あなたがお金を預けているソーシャルレンディング業者からの出金が最も安く済む金融機関に口座を開設し、出金しましょう。
その後、その金融機関から、SBI証券に「即時入金」します。(無料です)
あとは、SBI証券に登録している銀行口座に無料で出金できます。
ついでに、住信SBIネット銀行にも口座を開設すれば、SBI証券との間のお金の移動が無料なのでおすすめです。
ソーシャルレンディング業者に振り込みを行うときも、月に1~15回無料でできます。
無料回数はランクによりますが、月3回無料なら、1000円ちょっと預けるだけで可能です。
おわりに
ここまで出金手数料について書いてきましたが、手数料が高いという理由だけで、その業者を使わないというのはやりすぎです。
手数料は経費になりますし、利回りやリスクの方が大事ですので、総合的に考えて投資するようにしましょう。