リスク

オーナーズブックの投資スキーム。デフォルトした際のリスクは?

ビルとお金

先日、オーナーズブック(OwnersBook)の「クラウドファンディングセミナー」に行ってきました。
初心者コースと経験者コースがありますが、私が参加したのは経験者コースの方です。

今回はオーナーズブックの投資スキームを紹介し、
「『オーナーズブックが潰れた場合』と『借り手企業が潰れた場合』にそれぞれどうなるか?」について紹介します。

オーナーズブックの概要を知りたい方は、まずは下記の記事をご覧ください。

オーナーズブックの投資スキーム

オーナーズブックの投資スキームは下図のようになっており、一般的なソーシャルレンディングと同様です。

オーナーズブック投資スキーム

このスキームは、コストが比較的安いので、他社でもよく使われています。
その一方で、案件の覆面化(投資先の詳細を隠すこと)をしなければいけないデメリットもあります。

金銭消費貸借契約(お金を貸し借りする契約)においては、
借り手の保護のために情報開示をしないよう、金融庁が求めているためです。

金融庁が、法人ではなく個人がお金を借りることを想定しているらしく、
「個人の家に多くの投資家が『金返せ!』と押し寄せてきたらどうするんだ?」
という懸念があるそうです。

でも、ソーシャルレンディングの借り手は法人ですし、
投資家が借り手に直接お金を請求できないという契約に既になっているので、気にしすぎですよね。

オーナーズブックの運営会社が破産するリスク

さて、ロードスターキャピタル株式会社は自己資金で不動産投資をしているため、それに失敗した場合、
子会社のロードスターファンディング株式会社が行っているソーシャルレンディング事業に影響が出る可能性があります。

もし仮にロードスターキャピタルが破産した場合、
子会社のロードスターファンディングの株式をどうするかは管財人(*)が決めることです。
それについて投資家が関与することはできません。
管財人にとっては、ロードスターキャピタルの資産を最大化することを考え、なるべく高値でロードスターファンディングの株式を売却するのが合理的と言えます。
ソーシャルレンディングの運営ノウハウを持った他の事業者が、株式を買って、継続して運営してくれるのが理想ですね。
*管財人: 民事再生法または会社更生法に基づき、財産を管理するために裁判所に選出される人。

とはいえ、オーナーズブックは「堅実」をキーワードにしていますので、
ロードスターキャピタルの事業も堅実に行い、事業が失敗しないことを期待しています。

ソーシャルレンディング専業の会社の場合は?

一方、オーナーズブックとは異なり、ソーシャルレンディング事業のみを行っている会社もあります。
そのような会社は、他の事業の影響を受けることはありませんが、
それなりの額のローンを組んで、投資家からお金を集め続けないといけません。
事業者によりますが、貸し付けた額の2%程度を手数料として事業者がもらう仕組みなので、
それで会社の経費をまかなえているかは考えたほうがよいでしょう。

つまり、ソーシャルレンディング事業を専門で行っている会社の場合、投資家からお金を集められないと潰れるということです。
その点、オーナーズブックは不動産事業を多角的に行っており、それらの事業で儲けているという点は強みと言えます。

借り手がデフォルトしたらどうなる?

ここまでは、ソーシャルレンディング事業者(オーナーズブック)が潰れた場合についての説明でした。
次に、借り手企業が潰れた場合についてです。
その場合、オーナーズブックは担保に取っている不動産を売却(任意売却)したり、競売にかけたりします。
なお、担保の買い手を「オーナーズブック自身が」見つけてこれるようにする特約を、あらかじめ借り手と結んでいるケースが多いです。
これは、オーナーズブックの情報網、顧客網を用いて、納得のいく価格で担保を売却できるようにするためです。
オーナーズブックが担保に付けた評価額で売却できる自信があるということでもあります。

ここで気になるのが、「そのことをシニアローンの債権者(主に銀行)がどう思うか?」という点です。
最近募集された「渋谷区商業ビル第1号ファンド第1回」の財務構造を見てください。

渋谷区商業ビル第1号ファンド第1回
https://www.ownersbook.jp/project-detail/index/1058/より引用

この例では、3.46億円の不動産を担保にして、銀行とオーナーズブック(図中ではOwnersBook)がお金を貸しています。
銀行の方がたくさんのお金を貸していますし、シニアローン(返済順位が高い通常のローン)なので優先的にお金を返済してもらえる権利があります。

一方、オーナーズブックはメザニンローンとしてお金を貸していますので、返済順位が銀行より低いです。
「この状態で、オーナーズブックが勝手に担保を売却する特約を結んでしまって、銀行が納得するのか?」という疑問が生じます。

実は、これは問題ありません。
なぜなら、銀行にとっても、オーナーズブックが高く売却してくれる分には問題ないからです。
もちろん、オーナーズブックが見つけてきた買い主よりも高く買ってくれる買い主が他に見つかれば、そちらに売却することになります。

ちなみに、財務構造を見ると、銀行が2.25億円を借りているように見えますが、
その額の抵当権または根抵当権を設定しているだけで、実際に全額借りているとは限りません。
根抵当権の場合、実際の借入額と同額か1.2倍になっていることが多いようです。
つまりこの場合、1.875億円を借りていて、その1.2倍の2.25億円の根抵当権が付いているのかもしれません。

オーナーズブックの担保の考え方

オーナーズブックは、お金を貸すときには常に担保を取っていますし、担保額に対する貸付額の割合(Loan to Value 略してLTV)は80%以内を目安にしています。
担保は自社の不動産鑑定士だけでなく、外部の不動産鑑定士にも査定してもらうことで、公平性を保っています。

元々、オーナーズブックには不動産のプロが集っていて、社長自らも不動産鑑定士ということもあり、借り手の事業の評価よりも、担保の評価の方を得意にしています。

担保の価値がローン額より高ければ、貸したお金がちゃんと返ってきます。
逆に、仮に担保価値が大幅に下がったとしても、借り手の事業が無事ならば貸付金が返済される可能性があります。

まとめ

今回は、オーナーズブックの投資スキームを紹介しました。
その上で、オーナーズブックが潰れた場合と、借り手企業が潰れた場合について考察しました。
セミナーを通じて、オーナーズブックへの理解が深まったので、ますます投資意欲がわきました。

オーナーズブックの公式サイトはこちらです。

 

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  • ソーシャルレンディングとは何か?
  • ソーシャルレンディングはなぜ必要か?
  • ソーシャルレンディングのメリットとデメリット(リスク)

を紹介します。

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングは、お金を貸したい人や企業と、お金を借りたい企業を結びつけるサービスです。

以前までは、企業がお金を借りたいと思っても、銀行などの金融機関に頼るしかありませんでした。
逆に、普通の個人がお金を貸して儲けたいと思っても、借りてくれる人を探すのは大変でした。

この両者を、インターネットを通じて仲介するサービスがソーシャルレンディングになります。

ソーシャルレンディングの市場規模は、2016年には500億円近くとなっており、
急激なペースで伸びています。(出典: 矢野経済研究所)
また、世界で見ると日本の100倍の市場規模とも言われています。

それだけ注目されているんです。

お金の貸し借りはなぜ必要なの?

ソーシャルレンディングでお金を貸したい人、借りたい人がいると言いましたが、
そもそも、なぜお金を貸し借りする必要があるのでしょうか?
お金を貸したい人と、借りたい人のそれぞれの立場から考えてみましょう。

なぜお金を貸したいのか?

お金を稼ぎたいから

なぜお金を貸したい人がいるかというと、利息を付けて返してもらえるからです。
要するにお金を貸すことで儲けたいのです。
例えば、10万円を貸して、1年後に11万円を返してもらえれば、1万円儲かるというわけです。

普通、お金を稼ぐためには働かなければいけません。
あなたも、会社に勤めたりアルバイトをしたりして、お金を稼いでいるのではないでしょうか。

でも、お金を貸せば、自分自身は働かなくても、ただ待っているだけで儲かります。
銀行預金の利息と同じようなイメージです。

最近は銀行にお金を預けてもほとんど利息がもらえなくなりました。
本記事の執筆時点で、メガバンクの金利は年0.001%です。
これは、10万円を預けて、やっと1年後に1円の利息が付くというレベルです。

このように、銀行にお金を預けていても、ちっともお金が増えていかないので、
それなりに貯金がある人は、他の投資先を探しているんです。
そこで人気なのがソーシャルレンディングです。

また、会社勤めは一見安定しているように見えて、
倒産やリストラ、パワハラや病気による離職など、何があるか分かりませんから、
会社以外からも収入を得たいというニーズが高まっています。
そのこともソーシャルレンディング人気の理由の1つと言えるでしょう。

社会貢献になるから

社会貢献を目的としてお金を貸す人もいます。

社会のためになることをしたいが自分では何をしたらいいか分からない。
でも、お金なら持っているといった人が、お金を貸すわけです。
募金のようなものです。(募金と違って利益とともに戻ってきます。失敗すると戻ってこない場合もあります)

話は変わりますが、最近はふるさと納税が人気ですよね。
自分が好きな自治体にお金を寄付することで、お米やお肉などの返礼品をもらえる仕組みです。

ふるさと納税においても、子育て支援といった納得感のある使い道をアピールしている自治体の方が、
寄付金が多く集まるそうです。

同様にソーシャルレンディングにおいても、社会貢献を目的としてお金を貸す人もいます。

私も不動産市場の活性化や、再生エネルギーの発展のため、そのような会社にお金を投資しています。

なぜお金を借りたいのか?

次にお金を借りたい側の話をします。

お金を借りたい理由は、投資をしたことがない人でも想像が付くと思います。
普通の人でも、家や車を買う時にはお金を借りますよね。
お金を借りれば、今すぐにお金がなくても、欲しい物を買えます。

会社の場合も同じです。
お金を持っていない会社でも、借りたお金で、たとえば人を雇ったり、
工場を作ったり、商品を生産したりできます。
そうして得たヒトやモノを使って、ビジネスをしてお金を稼ぐんです。

お金を借りると利息分を上乗せして返す必要がありますが、
利息以上に儲けることができるなら借りたほうが得ということになります。
たとえば、100万円を借りて、1年間で200万円儲けることができれば、
利息を合わせて110万円を返済しても、手元に90万円が残ります。

ソーシャルレンディングの仕組み

世の中には、お金を借りたい人と貸したい人がいて、
ソーシャルレンディングを使えば両者のニーズを満たせることが分かりました。

それでは、もっと具体的にソーシャルレンディングの仕組みを見ていきましょう。
業界最大手のmaneoの例を見てみます。

maneoの仕組み
引用: https://www.maneo.jp/apl/structure

右側にいる「投資家」があなた(貸し手)です。
貸し手が「④投資」をすると、ソーシャルレンディング事業者であるmaneoが「借り手(貸出先企業)」に
「⑥貸付」を行います。
しばらくすると貸し付けたお金が「⑦返済」され、投資家に「⑧分配」されるという仕組みです。

細かい話になりますが、投資家は借り手に直接お金を貸すわけではありません。
一旦、ソーシャルレンディング事業者に投資し、その後、事業者が借り手に貸すという流れになります。

また、ソーシャルレンディング事業者は「②審査」とあるように、借り手の審査を行います。
ソーシャルレンディング事業者が「借り手がお金をちゃんと返すことができるか?」を審査していることが、
あなたのお金を守るために非常に重要です。

メリット

ソーシャルレンディングの仕組みは分かったと思います。
次に、投資家がソーシャルレンディングを利用するメリット、利点について紹介します。

利回りが高い

事業者によりますが、利回りが5~10%程度と非常に高いです。
銀行預金(0.001%)や国債(0.05%)と比べると、100倍~10000倍となっており、
圧倒的な高利回りです。

ここで、利回りと複利について簡単に説明します。
こちらのグラフを見てください。

ソーシャルレンディング利回り比較

10000円を7年間投資した場合、いくらになるかを表したグラフです。
ソーシャルレンディングの利回りを10%だとすると、7年間で資産が倍になります(*)
メガバンクの普通預金や国債と比べるまでもない、圧倒的な結果です。

15年後には4.2倍に、30年後には17.4倍になります。
投資の力、利回りの違いによる結果の違いをご理解頂けたでしょうか。

※実際には税金がかかります。ソーシャルレンディングの税率はその人の所得によって異なり、ゼロの人もいます。
税金について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> ソーシャルレンディングの確定申告~収入・経費と税金計算の仕方~

>> 【専業主婦向け】ソーシャルレンディングは最強の投資であることを税金面から考える

手間がかからない

ソーシャルレンディングへの投資には手間がかかりません。
最初だけ口座開設をして、入金して、好きな案件に投資したら、分配金が入金されるのを待つだけです。
面倒な作業はすべてソーシャルレンディング事業者が行ってくれます。

投資後は知識も何も要りません。
つまり、初心者でも、忙しいサラリーマンや主婦の方でも始めやすいです。

少ない資金で投資できる

事業者によりますが、たったの1万円から投資が可能です。
普通の個人が企業にたったの1万円だけ貸し付けるなんてことは、世界の長い歴史を見てもまず無理だったでしょう。
フィンテック(*)の力の恐ろしさを感じます。
フィンテック: ITを用いた革新的な金融サービスのこと。AIやビッグデータといった最新技術を用いるものもあり、近年ブームになっています。

少ない資金で投資できるため、
複数のソーシャルレンディング業者や、投資案件に資金を分散することも簡単です。
そうすれば、投資につきもののリスクを有効に減らすことができます。

ちなみに、投資先を分散してリスクを減らすという方法は
ノーベル賞も受賞している重要な投資方法ですので、ぜひ実践しましょう。

収益が安定している

株式投資やFXに興味がある方もいるかもしれませんが、
ソーシャルレンディングはそれらとは違って、値動きがなく、収益が安定しています。

あくまでイメージですが、株とソーシャルレンディングの収益をグラフにするとこのような感じです。
(個人の感想です!)

株とソーシャルレンディングのチャート

仮に最終的に同じ利益を得られるとしても、株のほうは日々価格が変動します。
そのため、心が落ち着かないです。
私自身、毎日のようにニュースをチェックしたり、仕事中も株価が気になって仕方がありませんでした。

毎日ニュースをチェックするのは良いことかもしれませんが、
特定の企業に関係する非常にニッチなニュースを日々追うというのは辛いものがあります。

株価が下がりだすと、怖くなって売ってしまうこともありますし、
逆に株価が少し上がっただけで満足して売ってしまうこともあります。
どちらも、損をしていることになります。

一方、ソーシャルレンディングは青いグラフを見て頂ければ分かる通り、
決まった月に安定して分配金がもらえます。(ただし、元本割れする可能性もあります)
そのため、精神的にも安心ですし、お金をいつ使うかといった資金計画を立てやすいです。

投資案件にもよりますが、毎月分配金が振り込まれるものも多いです。
私は、毎月ちょっとしたお小遣い気分で受け取っています。
投資額が増えてくれば、お小遣いとは言わず生活費を稼ぐことだって可能です。

少ない期間だけ投資することもできる

2ヶ月だけといった短期の投資案件もあります。
「短い期間だけお金が余ってるけど、銀行に寝かせておくのはもったいない」というときに投資することができます。

運用期間があらかじめ決まっている

投資をする時点で、いつお金が返済されるかが決まっています。(ただし、後述するように早期償還や遅延が起こることもあります)
つまり、資金計画が立てやすい点がメリットです。

たとえば、1年後に車を買う予定があったら、
その資金を1年間だけ投資するといったこともできるんです。

金融庁のお墨付きを得ている

日本でソーシャルレンディング事業を行っている業者はすべて、第二種金融商品取引業と貸金業の登録を受けているはずです。
※ただし、クラウドクレジットは特殊で、海外の関連会社に融資をしているため、貸金業の登録はしていません。

金融庁が検査をしているので、ある程度健全性が担保されていると言えるでしょう。
逆に、もし登録を受けていない業者があったら、投資を控えたほうがいいでしょう。

担保や保証が付いている投資案件もある

ソーシャルレンディング事業者や投資案件によっては担保や人的保証が付いていることもあります。
たとえば、オーナーズブックでは、不動産を担保にしています。
つまり、借り手がお金を返せなくなったときに、不動産を換金することで返すことができる可能性があります。

最近は見かけませんが、maneoでは、保証会社が保証をしている案件が以前ありました。
借り手がお金を返せなくなったときに、保証会社が代わりに払ってくれるというものです。

我々が不動産を借りるときに、保証会社を付けなければ借りられないことがありますよね。
あれは、我々が家賃を払えなくなったときに、保証会社が代わりに払ってくれるものです。
それと似ています。

あとは連帯保証人を付けている案件もありますね。

なお、担保や保証が付いている案件は比較的安全と言えますが、
その分、利回りが低くなる傾向にあります。

デメリット

ソーシャルレンディングへ投資する上で発生しうるリスクについて解説します。

元本割れのリスク

元本割れとは、貸したお金よりも、返ってくるお金の方が少ないことを言います。
これは、借り手に何らかのトラブルがあって、お金を返せなくなったときに起こります。

ただし、まともなソーシャルレンディング事業者でしたら、
借り手にお金を返済する能力があるかしっかりとチェックしていますし、
担保や保証が付いている投資案件もあります。
心配なら、担保や保証付きの投資案件を選ぶといいでしょう。

法人向けに融資するソーシャルレンディングには色々な会社が参入していますが、私の知る限り過去に元本割れは一度もありません。
行政処分を受けた「みんなのクレジット」ですら、元本割れしていません。

しかし、今後ずっと元本割れが起こらない保証はありませんので、そこは注意する必要があります。

ソーシャルレンディング事業者のリスク

ソーシャルレンディング事業者が倒産してしまった場合は、
投資したお金が返ってこなくなる可能性があります。

これを避けるためには、大手が出資している企業がよいでしょう。
たとえばクラウドクレジットは大手総合商社の伊藤忠商事が出資しています。
他の業者については、後述の「ソーシャルレンディング事業者選びが重要」のセクションで説明しています。

担保価値の下落リスク

投資案件の中には、不動産などの担保が付いているものがあります。
担保が付いていれば、借り手の破産といった元本割れリスクへの対策になります。

借り手がお金を返せなくなった時に、
ソーシャルレンディング事業者が担保を売却してお金の回収を図るためです。

注意点として、担保となっている不動産の価格が値下がりした場合は、
お金の回収が十分にできなくなる可能性があります。

現在は、日銀の黒田総裁による金融緩和が続いており、
そのせいで不動産価格も値上がりしています。
今後、不動産価格が値下がりした場合には、リスクがあります。

途中解約ができない

メリットのところで、運用期間(満期)が決まっているという話をしました。
裏を返すと、運用期間が終わるまでは原則として解約ができません。

すぐにお金が必要になったときに困る可能性があるので、
生活に必要なお金まで投資してしまうのは控えましょう。

早期償還・遅延

投資家の意図に反して、ソーシャルレンディング事業者が
お金を満期よりも早く返済してくることを早期償還といいます。
期限前償還とも言います。
早く返ってきた分だけ、利息(分配金)が減ってしまいます。

逆に、満期になっても返してもらえず、返済が遅れるリスクもあります。
その際は、予定よりも多くの利息をもらえることになります。

それ以外のリスク

リスクについては以前こちらの記事にもまとめています。

色々とソーシャルレンディングに投資するリスクをあげてきましたが、投資をしないことにもリスクがあります。
たとえば、インフレが進むとお金の価値は下がります。
仮に2%のインフレが起こった場合、何もしないで貯金しているだけでは、
毎年2%をドブに捨てているのと同じことになります。

インフレ率2%という数字は日銀が目標としている数値ですし、
IMFによると、ロシアは7%、中国が2%、ノルウェーが3.5%などとなっています。
この程度のインフレは起こる可能性があると考えて行動したほうが良いです。
出典: IMF World Economic Outlook Databases

ソーシャルレンディング事業者選びが重要

ソーシャルレンディングは法規制によって、
借り手(投資先)の情報を詳しく公開できないことになっています。
また、投資先はソーシャルレンディング事業者が独自に審査をして決めます。

そのため、ソーシャルレンディングに投資するにあたっては、
先ほど説明したようなリスクを避けるためにも、
ソーシャルレンディング事業者選びが非常に重要になります。

株主で選ぶ

選ぶときに分かりやすいのは株主構成です。
株主が上場企業であれば、社内の管理体制がしっかりしているので、不正が起こりにくいと言えます。
また、潰れそうになっても株主(親会社)が支援をしてくれる可能性があります。

代表的なソーシャルレンディング事業者とその株主をまとめました。

ソーシャルレンディング事業者 株主
クラウドクレジット 伊藤忠商事、マネックスベンチャーズ
オーナーズブック カカクコム
maneo(マネオ) GMOクリックホールディングス、SMBCベンチャーキャピタル
SBIソーシャルレンディング SBIホールディングス
LCレンディング LCホールディングス

手数料で選ぶ

手数料についてはこちらの記事にまとめているので、そこから選ぶのもいいでしょう。
>> ソーシャルレンディング16社の出金手数料の比較と節約方法

投資案件で選ぶ

投資先の情報が公開されていないことが多いとは言え、やはり投資案件を見て決めたいというのは分かります。
その場合、情報公開が進んでいるオーナーズブックや、豊富な投資案件のあるmaneo、色々な国の案件に投資できるクラウドクレジットをお勧めします。

投資先は必ず分散させよう

どのソーシャルレンディング事業者を選ぶにしろ、
リスク回避のために、必ず複数の事業者に分散させて投資しましょう。

1つの事業者に資金を集中させていると、何かあった時に困ります。

当サイトおすすめのソーシャルレンディング事業者はこちらの記事にまとめています。
>> おすすめのソーシャルレンディング業者を徹底比較

どの事業者も口座開設は無料ですから、
少しでも気になった会社には、口座開設をしてみるのがいいでしょう。

全て無料で口座開設できます。

1位 クラウドクレジット
海外に投資できる点が、他のサービスにはない特長で利回りも高め。
海外分散投資をしたいならおすすめ。伊藤忠商事が株主。
クラウドクレジット

2位 オーナーズブック
不動産特化。金利は5%と比較的低めだが、物件やリスクに対する説明が豊富なので、よく知った上で投資できる。SNS機能で投資家同士が交流できる点は他にない魅力。
オーナーズブック

3位 トラストレンディング
無料会員登録とメルマガ購読で1500円キャッシュバック。10万投資で合計5000円キャッシュバック

4位 maneo(マネオ)
日本初のソーシャルレンディング。最大手で業界シェア50%超。実績ナンバーワン。投資先が豊富。

5位 FUNDINNO(ファンディーノ)
日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、うまくいけば数十倍になって返ってくることも。
ファンドの募集が開始されました。

6位 クラウドバンク
証券会社が運営するクラウドファンディング。
140億円の募集実績がある。
クラウドバンク

7位 ラッキーバンク
不動産に特化したサービスで、利回りも高い。出金手数料無料も嬉しい。急成長中。

ソーシャルレンディングのリスク、問題点とその対策

少額・短期間から投資でき、利回りも高くて話題のソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)。
しかし、完璧な投資商品はありませんから、リスクや問題点もあります。以下に挙げる特性を理解した上で、適材適所で活用していきましょう。

 

元本保証がない

元本保証はされません。借り手やソーシャルレンディング事業者に何かあった場合、最悪のケースだと投資した資金が一切返ってこないことがあります。
もちろん、逆に、投資額を超えて損をすることもありません。

元本保証はされませんが、元本割れがあったりすると投資家が離れていってしまうので、ソーシャルレンディング業者は色々と対策をしています。例えば、融資先の審査をしっかりと行ったり、担保を取ったり、会社代表者の連帯保証を取ったりしていることもあります。そのような業者を選べば比較的安心です。

当サイトで紹介しているソーシャルレンディング業者はほとんどが担保を取っているはずです。担保を取っていれば、借り手に何かがあったとしても、元本が保全できる確率は高まります。

また、クラウドクレジットが行っている保全策については以前こちらの記事で紹介しています。

ちなみに、今までソーシャルレンディングが元本割れしたという話は聞いたことがありません。
たとえば、maneoは過去6年間で600億円以上の貸し付けを行っていますが、元本割れはもちろん、予定利回りを下回ったことも一度もないそうです。

 

途中解約できない

ソーシャルレンディングは満期が決まっており、原則的に途中解約ができません。その期間中に必要になるお金を投資してしまわないように、運用期間を確認した上で投資しましょう。

途中解約はできませんが、そのおかげで解約しようかどうしようか迷って時間を無駄にすることもありません。株式投資だとつい途中で売りたくなってしまい、売ったら株価が上がっていったなんてこともありますが、ソーシャルレンディングではそういう心配はないです。

ソーシャルレンディングは運用期間があらかじめ決まっているため、収益をコントロールしやすいというメリットもあります。それについてはこちらの記事も参考にしてください。

 

投資後にできることがない

投資したあとは業者におまかせで、自分にできることはありません。逆に言うと何もしなくていいというメリットとも言えます。
そのため、忙しい会社員や、初心者でも始めやすいです。

 

満期前の償還(早期償還)

ソーシャルレンディングでは、貸し付けた資金が予定よりも早く投資家に返済されることがあります。
そうなると、他の投資先を探さないとなりませんので、手間がかかります。

ただ、早期償還は基本的にはメリットだと考えています。
なぜなら、短期間で高い利回りを得ることができるからです。
ソーシャルレンディング各社のファンド一覧を見ていると、年あたりの利回りは運用期間が長いほど上昇する傾向にあります。

たとえば、最近のみんなのクレジットのファンドの例をあげてみます。
《第100号》 不動産ローンファンドは18ヶ月で8.10%
《第101号》 不動産ローンファンドは16ヶ月で7.50%

100号案件が16ヶ月で償還されれば、101号案件と同じ運用期間なのに、利回りが0.60%高くなるということになるのです。
※利回りは年換算利回りです。

また、みんなのクレジットトラストレンディングといったキャッシュバックがある業者の場合は、運用期間が短くなるほど利回りが向上します。
運用期間が変わってもキャッシュバック額は変わらないからです。
ちなみに、私もつい先日、みんなのクレジットで9000円のキャッシュバックを受けました。

ただし、後述する待機時間も考慮すると、早期償還によって実質利回りが低下する可能性があります。

 

投資先が見えない

ソーシャルレンディングでは投資先の詳細が分からないようになっています。これは、怪しい事業や会社だから公開していないのではなくて、法律や金融当局によって規制されているためです。
投資先(借り手)を投資家(あなた)に公開してしまうと、貸金の扱いになり、投資家が貸金業者になってしまうという理屈です(!)。

なんとも奇妙な話です。このあたりの法制度がしっかりとしてくれば、アメリカのようにソーシャルレンディングがさらに普及すると思うのですが。

とにかく、投資家からは投資先が分からないので、ソーシャルレンディング事業者を信用するしかありません。信用できる業者を選ぶようにしましょう。当サイトでは、私たちが投資するに値しないと判断した業者は紹介していません。

 

分配金は雑所得

ソーシャルレンディングの多くは毎月分配金が支払われます。これは雑所得になるため、所得が多い人にとっては税制上不利です。

株の利益は約20%課税されるのですが、ソーシャルレンディングの場合、本業の所得が多い人は最大で約55%も課税されてしまいます。この場合、法人化を行うことで税金を減らせる可能性があります。また、収入の少ない家族がいれば、その人の名義にすることで節税することもできます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

株と違って特定口座のような仕組みがないため、確定申告が少し面倒です。
この辺は今後の法整備に期待したいところです。

 

投資までの待機時間がある

ファンドにはそれぞれ募集期間がありますが、募集終了日から実際に投資が実行されるまで時間があります。この間は資金をすでに振り込んでいるにもかかわらず利息が発生しないので、実質の利回りは低下します。

たとえば、クラウドクレジットの例を見てみましょう。(図はクラウドクレジットから引用して加工)

クラウドクレジット運用期間
赤枠で囲った部分を見てください。募集終了は2月下旬なのに、貸付実行は3月上旬になっており、この間は利息が発生しないことが分かります。

また、投資効率を考えれば、募集終了間際に投資するのがよいということになりますが、人気の案件だと、募集開始後すぐに投資しないと募集終了してしまうことがあります。たとえばラッキーバンクトラストレンディングではしばしば起こります。その場合、さらに待機時間は長くなります。

投資が実行されるまでは借り手にはお金が渡ってはいないでしょうが、ソーシャルレンディング事業者にはお金が渡っています。そのため業者の倒産リスクを負うことになります。
業者の倒産を避けるという観点では、クラウドクレジットmaneoには大企業が出資しているという点を考慮するとよいでしょう。

 

出金手数料がかかる

業者によっては出金手数料がかかります。一方で無料の業者もあります。
みんなのクレジットオーナーズブックは有料ですが、クラウドクレジットラッキーバンクトラストレンディングは無料です。

こちらの記事にまとめていますのでご覧ください。

 

おわりに

ソーシャルレンディングのリスクや問題点について見てきました。投資をする上で、リスクを知ることは大切です。
知ることでヘッジできるリスクもあります。複数の業者や案件に分散投資を行い、運用期間もずらすことで軽減できるリスクもあるということは覚えておきましょう。
分散するのは投資の基本です。

 

ソーシャルレンディングランキング

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1位 クラウドクレジット
海外に投資できる点が、他のサービスにはない特長で利回りも高め。
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2位 オーナーズブック
不動産特化。金利は5%と比較的低めだが、物件やリスクに対する説明が豊富なので、よく知った上で投資できる。SNS機能で投資家同士が交流できる点は他にない魅力。
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4位 maneo(マネオ)
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5位 FUNDINNO(ファンディーノ)
日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、うまくいけば数十倍になって返ってくることも。
ファンドの募集が開始されました。

6位 クラウドバンク
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140億円の募集実績がある。
クラウドバンク

7位 ラッキーバンク
不動産に特化したサービスで、利回りも高い。出金手数料無料も嬉しい。急成長中。